特色ある取り組み

当専修では,主に3つの特色ある取り組みが行われています。

1.「訪問活動」と「ふりかえり会」

 1年次は秋期より必修,2年次以降は通年で自由参加の,訪問活動を行います。この活動では,静岡市内の小学校に継続的に訪問し,授業を観察したり子どもたちと遊んだりします。1年次から学校現場に入って学ぶことができるのは,当専修ならではの活動です。
 また,活動後は大学へ戻り,学生同士でふりかえり会を行います。活動中に起こったことや特定のテーマについてディスカッションをし,学びを深めます。こうした理論と実践の往還も,当専修における特色の一つです。
   

 

2. 学生主体による学校支援

 学生主体による学校支援の一環として,夏休みには,静岡市の中山間地域にある水見色小学校へ訪問し,「水実まつり」(水見色×実践) を開催しています。学生は,3年生のリーダーを中心に,企画段階から当日の運営まで,計画・準備を行います。このイベントは,10年以上続いており,子どもたちも学生も1年に1日だけのお祭りを楽しみます。
   
 この他にも,井宮北小学校の竜太まつりや富士見小学校のこどもまつりなど,市内小学校のお祭り・イベントを支援しています。

 

3.「ゼミ活動」

 3年次からは,各研究室に配属され,ゼミ活動を行います。
 例えば,藤井基貴研究室では,2011年3月の東日本大震災をきっかけに,防災教育への取組がスタートしました。災害時における葛藤場面(ジレンマ)に焦点をあてた授業では,①防災の知識を知ること,②じっくりと考えること,③話し合いを通じて最善の判断を吟味すること,といった学習過程を大切にしています。同授業は「防災道徳」授業と名付けられて,さまざまな場所で紹介・実施されています。これらの取り組みは,2015年度から3年連続で「1.17防災未来賞(ぼうさい甲子園)」の「ぼうさい大賞」を受賞しました。
    
 藤井研究室では,こうした防災教育に加え,道徳教育やスポーツ倫理に関する研究も行われています。詳細は,藤井研究室HPへ。

 また,塩田真吾研究室では,産学官連携によるプロジェクトのもと,小中学生に向けた情報モラル教育を推進しています。同研究室は,LINE株式会社と共同で開発したネットコミュニケーションについての授業パッケージを,静岡市教育委員会と共同し,市内の小中学校にて実施しています。
    
 詳細は,静岡市教育委員会HPへ。
 塩田研究室は,こうした取り組みに加え,情報セキュリティやプログラミング教育,キャリア教育などを専門として研究しています。

当専修では,教育学部全体で行われる「教育実習」や「介護等体験」に加えて,
これらの特色ある活動を通して,教育や学校,子どもに関する学びを得ることができます。